設立主旨

始まりは視覚障がい者に関わりを持ったことからでした。
彼等は視覚に障がいがあるだけではなく、情報に対しても障がいがあることを知ったのです。特に絵本の世界では視覚障がい者の子どもたちが読める絵本が大変少なく、自分の気に入った絵本を選ぶことすらままならない状況に衝撃を受けました。そこでこうした状況を打破すべく、同じ思いの人間が集まりこのセンターの活動を開始致しました。
しかし、ただ視覚障がい者用の絵本を作っても、こうした状況は色々な人に知ってもらわなくては意味がありません。そこで私たちは晴眼者と視覚障がい者が一緒に同じ冊子を読むことでコミュニケーションをとれるような絵本づくりを行うことを考えました。
こうして出来たのが現在のNPO法人ユニバーサルデザイン(UD)絵本センターです。今日までに発行されている絵本は12冊。様々な種類がありますので、自分の好みの作品を手に取る方々の姿があります。こうして同じ冊子が様々な状況の方々に読んで頂くことができるようになりました。
さらにその輪が広がり、赤ちゃんや幼児、発達障がいや学習障がいの子どもたちにも受け入れられるようになりました。
まさにユニバーサルデザイン(誰もが使える)絵本として一人歩きを始めました。
すべての子供が自由に選択できるだけの「ユニバーサルデザイン絵本を広く普及させ、自然な形で創造性を引き出すためのアイテムとしての絵本を制作し、そのノウハウを世界に提供し、社会に貢献する目的」を掲げています。
三月弥生、寒暖を繰り返し少しづつ春を感じる頃です。
三月の名言は江戸時代の国学者本居宣長の和歌です。
本居宣長は文献学者、医師としても知られ評論、随筆、歌論等たくさんの著作集があります。
桜の便りも聞かれる頃、皆様はどんな桜がお好きでしょう?
花の色、木の立ち姿…等やはり桜は大和心でしょうか…
NPO法人ユニバーサルデザイン絵本センター
代表理事 犬飼 みち子
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