設立主旨

始まりは視覚障がい者に関わりを持ったことからでした。
彼等は視覚に障がいがあるだけではなく、情報に対しても障がいがあることを知ったのです。特に絵本の世界では視覚障がい者の子どもたちが読める絵本が大変少なく、自分の気に入った絵本を選ぶことすらままならない状況に衝撃を受けました。そこでこうした状況を打破すべく、同じ思いの人間が集まりこのセンターの活動を開始致しました。
しかし、ただ視覚障がい者用の絵本を作っても、こうした状況は色々な人に知ってもらわなくては意味がありません。そこで私たちは晴眼者と視覚障がい者が一緒に同じ冊子を読むことでコミュニケーションをとれるような絵本づくりを行うことを考えました。
こうして出来たのが現在のNPO法人ユニバーサルデザイン(UD)絵本センターです。今日までに発行されている絵本は12冊。様々な種類がありますので、自分の好みの作品を手に取る方々の姿があります。こうして同じ冊子が様々な状況の方々に読んで頂くことができるようになりました。
さらにその輪が広がり、赤ちゃんや幼児、発達障がいや学習障がいの子どもたちにも受け入れられるようになりました。
まさにユニバーサルデザイン(誰もが使える)絵本として一人歩きを始めました。
すべての子供が自由に選択できるだけの「ユニバーサルデザイン絵本を広く普及させ、自然な形で創造性を引き出すためのアイテムとしての絵本を制作し、そのノウハウを世界に提供し、社会に貢献する目的」を掲げています。
12月・師走
今年のカレンダーも最後の月になりました。
師走の語源は諸説あり「師が走る」季節だから…という説では師が誰なのかによっていくつかの説に別れます。
師=恩師 師=僧侶 師=先生 等皆さんの師はどなたでしょう。
12月の名言は聖徳太子の言葉です。
一般的に知られているのは「皆仲良く」ですが、その先はただ仲良くではなく[差別や偏見をなくし相手を尊重し、良く話し合い理解しあい仲良くしましょう]
と書かれてあります。
今こそ世界中に届けたい言葉だと思います。
NPO法人ユニバーサルデザイン絵本センター
代表理事 犬飼 みち子
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